時代の移り変わりとともに組織は進化を遂げていっても、決して変わることなく、いつの時代にも常に大事にし続けているもの。それが五十鈴の理念「社訓」です。この理念を礎として、自立的・組織的に成長・進化していくことこそが、私たちの目指す企業体「ビジョナリーカンパニー」なのです。
そして、理念は単に継承するだけでは変わりゆく時代の変化には適応できません。時代の変化、組織の進化に応じ、その解釈を読み替え、「創造」していくもの。私たちはそう信じ、実践しています。

この社訓は、創業者 鈴木實により、1970年に制定されました。


大正12年、鈴木實は埼玉県の農家に生まれた。昭和初期の太平洋戦争を含む激動の時代に青年期を過ごし、軍隊時代に数々の経験をする。弱冠21歳で憲兵分隊長を拝命。これが後に経営者として自立する鈴木實に大きな影響を与えた。
そして敗戦。一度は国に捧げ、その意に反して助かった命。絶望と葛藤から立ち直るきっかけとなったのは義兄の戦後の経済をともに立ち直そうという言葉だった。これが、商いの道への出発になる。その後独立、1952年(昭和27年)神田鍛冶町に3人で五十鈴鋼材を設立。朝鮮特需を契機に会社は大きく発展していく。そして、1992年(平成4年)の社長交代までの40年間、コイルセンターの基盤をつくり五十鈴の理念と精神を培っていった。
この社訓・創業者精神を礎として、社員一人ひとりが大事にしていく考え方である価値観とその行動規範です。
社訓とは異なり、時代の変化やビジョン・ミッションの改訂に応じて、私たちの価値観・行動規範は進化・拡大していきます。
※こちらの価値観・行動規範は2010年に改訂したものです。
- (1) ビジョンの礎、価値観に基づいて社員としての責任を果たす
- (2) 五十鈴ブランド実現の担い手としての自覚を持つ
- (3) グループビジョン・ミッションに基づいて自己目標を設定する
- (4) キャリアビジョンの実現に向けて、自己学習を図り成長する
- (5) IOCに則って全体変革(拠点・ブロック・グループ)に参画する
- (6) IVC活動を通して自分だけでなく周囲の人とともに成長する
- (1) 組織の一員としての当事者意識を持って仕事に取り組む
- (2) 気分よく・楽しく自ら学び、働く
- (3) チームに貢献する、チームで成長する(学ぶ)
- (4) 自分の成長時計をベースに、目標に向けて日々前向きに取り組む
- (5) 期待に応える・期待以上に働く自分を常に考える
- (1) あるがままの自己を認め、気取ったり、構えることなくOPENに人と接する
- (2) 思いやりの気持ちを体現する(表出する)
- (3) FACE to FACE のコミュニケーションを大切にし、相手を尊重する
- (4) 互いの違い、強みを認め合い助け合う
- (5) 自分におごらずに同じ目線で自ら進んで協働する
- (1) “できる”から“創り出す”ことに取り組みの価値を置く
- (2) 常識を超えた仮説思考を基に、目標の実現に向けて知恵を結集する
- (3) 状況、相手の変化に適合して進化する
- (4) 習慣にとらわれず、異業種から学び思考する
- (1) いつでもどこでも必要な存在となる
- (2) 相手の成長、相手の喜びを自分たちの喜び、誇りにする
- (3) 社会の一員として責任ある行動をとる
- (4) たゆまぬ努力をし、企業価値を高めることで社会的責任を果たす
- (1) 楽しく、愉快な職場を自ら創る
- (2) 家族的な一体感を持って互いに感謝する
- (3) ポジティブな思考で、次なる活力に繋げる
- (1) 目と心を合わせ、パートナーシップを発揮する
- (2) 協生、協栄の喜びを感じ、世界から学ぶ
- (3) 世界のトレンド、動向に関心を向け、世界観を広げる