“ファン”と思っていただけるような関係性が築かれはじめています。 オールWin-Winが具現化しはじめている証左だと感じています。 2つめは「全員参画経営の進化・ステージアップ」です。 五十鈴では、IOC(Isuzu Organization Change=五十鈴組織 変革)活動と呼んでいる、会社のビジョンを示し、それを形にする戦 略的な変革活動を続けています。それがグループの成長の強力な エンジンとなっているのは間違いありません。ただ社員一人ひとりの 視点からみると「会社のビジョンが自分の日々の行動にどうつなげ ればいいのか」つかみにくいこともままありました。 そこで、社員一人ひとりの自律性と参画意識を育むための仕組み を積極的に取り入れてきました。 たとえば「改善の森」と称して、社員一人ひとりの日常的な改善の 声を付箋に書いて掲示、オープンに改善アイデアを吸い上げ、推進 する仕組みを実施しています。以前から「協進の森」と名付けた、働 きやすさを磨くための職場環境づくりの取り組みはありました。これ によって事務所の改装や、工場の暑さ対策など、労働環境の改善 を実践させてきた経緯があります。「改善の森」ではさらに一段ギア をあげて、”働きがい”の向上に資する業務改善や価値創出の提案 を積極的にとりあげています。内容そのものはもちろん、全員参画 のムードを高めていくプロセスこそが重要だと考えています。 これは自律的で自発的な動きが、個々人およびチーム単位で直 実に広がっていると捉えています。 現に、各サービスセンター、営業所で「品質クレームゼロ」を目標 に活動し、実際、年間70%ほどクレームが減少したこと。離職率が 以前の半分以下になったこと。さらには地域をまたいでの人財リ ソースの流動化がスムーズにできはじめ、真にサステナブルなファ クトリーを維持できていること。これらは自律的な意識の醸成と、働 きがいの浸透があったからこそ、なしえたと考えています。 最後の3つめは「部門を超えた取り組みのバリエーションと活性 化」です。 オールWin-Win思想に基づいたグループ内外との信頼と連携。 働きがいを醸成させた自律的な社員たちの活躍。先述した2つの要 因が重なりあって、SS部門のネットワークを活用してソリューション (SL)部門やロジスティクス(LG)部門といった他部門との協創プロ ジェクトや活動がかつてないほど走り始めています。越境は、さらに 同業他社や異業種にまでひろがりつつあります。部門最適の発想に とどまらず、高い視座でグループや業界全体の未来のために動くよ うになっているのです。 こうした変化と成果が、外に向けた部門、あるいは五十鈴グルー プの魅力の伝播にもつながっていると感じます。友人や親族を紹介 する「リファラル採用」は目に見えて増えてきました。社員の働きやす さやポジティブなムードや社員の働き方をオープンに見せて伝える 「人企一体(人財と企業の成長が一体化した組織を魅せる)ショー ルーム」施策も大変好評です。何より「五十鈴と何かやってみたい」 「欠かせないパートナーだ」とステークホルダーの方々から認知いた だけていることは大きな進化であると捉えています。 鉄需要の減少や、不安定な物価、地政学的リスクなど、先行き 不透明な外部環境は確かにあります。しかし、周囲と幅広く連携を はかり、高い視座で、さらなる幸福パラダイムの変革を目指す。こ の体制を崩さず、進めることが、業界のステータスと未来を必ず良 き方向に進めると確信しています。 OUTPUT 誰しも自分ごととして動く、誇りあるチームに 「五十鈴のソフトパワー」が広がる状態へ TOPIC 浜松鋼板加工のグループ参画と 新たな価値創造 自動車向け鋼板加工の浜松鋼板加工が2025年4月より 五十鈴東海の完全子会社に。高い技術力と現場対応力が 加わり、生産体制が強化されました。今後はグループ全体 のシナジーを活かし、多様な価値創造に挑戦していきます。 人と企業の魅力を伝える ショールーム 製品やサービスだけでなく、働く人やその姿勢を見せる「人 企一体ショールーム」。同業他社にも広く公開し、積極的に 自分たちの取り組みを発信。いきいきと働く姿が、ファンづく りとブランド力向上につながっています。 現場発のアイデアを育てる 「改善の森」 SS部門や各社で設置する「改善の森」は、社員が課題やア イデアを付箋で共有する掲示板。実現した取り組みは“花” として可視化され、全員で成果を分かち合います。現場発 の声を起点に、全員参画経営を体現しています。 09
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