五十鈴グループビジョナリーレポート2024

事業を通じた社会課題の解決に向けた4つの取り組み オープンイノベーションを 推進する 新規事業の創造と、 SOCIAL INITIATIVES X」の中で、未来社会創りに貢献できる ような事業会社を50社創ることを目標 に掲げています。 現在、五十鈴ビジネスサポートの社内に 設置した事業開発チームの中に、「ファ ブレス事業」「PaaS事業」「AgLeap事 業」「LOG事業」「循環事業」の5つの 事業があり、それぞれに収益化に向けて 事業開発を進めています。 さらに多数の新規事業を次々に開発して いく必要があります。それを実現するた めに2022年にスタートしたのが、スタ ートアップを生み出すためのプログラム 「五十鈴SX事業アイデア創造プログラ ム」です。毎年5月に参加者の立候補を 募り、6月から10月まで毎月、集合型の ワークショップを行い、アイデア出し、 ビジネスモデル構築とそのブラッシュア ップを行います。そして11月にグルー プピッチコンテストを開催。採択されれ ばグループ横断のSXプロジェクト化さ れ、その後、事業化が認められると専任 の事業リーダーとして任命されます。 参加資格は五十鈴の従業員であれば新入 社員からベテランまで誰でもOK。実際 に新卒社員も多数参加しています。 2022年、2023年の2年間で50人以上が プログラムに参加。9つのプロジェクト が最終審査を通過して採択されました。 また、五十鈴グループが新規事業を創造 するためのもう一つの取り組みとして、 クライアントやスタートアップと協業し、 オープンイノベーションによるSXへの 協創を進めています。例えば鉄や樹脂、 木材などのマテリアルのリサイクルスキ ームを作る循環事業では、鉄の回収・分 別、運搬、3Rプロセスに関しては社内 に知見がありますが、樹脂や木材の3R 技術に関しては、先進的な知見・テクノ ロジーを持つ企業と協業しています。ま た、オーガニック農業を流通からサポー トするAgLeap事業では、リース企業と 協業して農機のサブスクリプションサー ビスを開始しました。今後はM&Aを行 っていくことも検討しながら、さまざま な「協創」によりSXを進めていきます。 オーガニック青果の流通から生産者を サポートするaAgLeap事業b 五十鈴グループの新規事業として事業化が進められている 「AgLeap事業」は、オーガニック青果の流通をサポートす る事業です。少量多品種で生産することが多いオーガニッ ク青果は既存の流通に乗せられず、生産者がトラックで運 ぶか宅配便を使うなどして個別に配送しているケースが多 数でした。AgLeapは、複数のオーガニック生産者を取り まとめ、産地から大型トラックやフェリーを活用した集約 物流スキームに変更することで、物流面からオーガニック 青果の普及拡大への取り組みを進めています。 TOPICS 6 a推し活b特有の困りごとを 解決するアプリa&Fanfunb 2022年度の「五十鈴SX事業アイデア創造プログラム」で 採択された「&Fanfun」は、自分が好きなアイドルや俳優、 キャラクターなどのコンサート・イベント等に行く「推し 活」における「遠征」に必要なタスク管理を全て完結でき るアプリ。アーティストの公演情報と自分の予定を管理で きるほか、ファンクラブ名義の管理、混雑にまき込まれな い移動手段やホテルのプランニング、遠征先での時間の使 い方、荷物の置き場所等、推し活特有の困りごとを解決す るためのアプリを開発中です。 TOPICS 5 十鈴グループは2021年にスター トした10年ビジョン「I-Society 五 SXへの協創 OUTPUT 3 12

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