五十鈴グループビジョナリーレポート2023

より良い未来社会を目指す 五十鈴グループの挑戦! Ongoing initiatives 鋼板流通全体のDX化にむけた 「i-Link X」開発始動 鉄鋼メーカーや商社の垣根を越えた流通最適化を図るDXを実現するため、株主メタル ワン様では業態変革プロジェクト「QOLABO」を推進しています。また、三菱商事総合素 材グループ様でもタスクフォースを推進している中、コイルセンター業界で認知を得てい る五十鈴に声がかかり、3社で協働することになりました。 昨年は、ベル・インフォ・テック(BIT)がリーディング役となり、グループ各社メンバーが プロジェクトに加わり、生産現場の声を直接伝えながら、要件整理やシステム環境構築支 援を行ってきました。 今年は形となったアルゴリズムの結果をグループ内で協議・評価を重ねています。 板取アルゴリズムでは、五十鈴東海安城サービスセンターを中心に汎用的に利用でき るモデルを開発し、五十鈴中央大和サービスセンター及び五十鈴関東太田サービスセン ターを巻き込みながら機能のブラッシュアップを図っています。 配送アルゴリズムではワーレックスの安城営業所、岡崎営業所でモデルを開発、他営業所にも展開出来るようにブラッシュアップすると共に経営イン パクトについても株主と議論を行っています。 QOLABOと並行して五十鈴内でも次期基幹システムの構想をBITとデジタル委員会メンバーで検討開始しており、次期基幹システムがメタルワング ループの標準システムとして導入出来るように株主に寄り添いながら進めています。 五十鈴グループでは、鉄鋼メーカー・商社・ユーザーとの協働によって鉄鋼流通全体の 一貫最適化を目指しています。企業間の連携を深めて、人の判断や管理が極力必要のな い状態を目指し、情報精度の向上とコスト削減の実現を目指しています。 今年度から流通一貫最適化の実現に向けたシステム「ⅰ-LinkX」の開発が具体化し、8 つの機能のうち今年6月に2つの機能を立ち上げ、残りは今年中に順次立ち上げを予定し ています。 製造所からは「在庫を減らす」「工数を減らす」リアルな取り組みとして受け止めていた だき、「ⅰ-LinkX」の各機能は製鉄所の効率化に直結する事柄なので、早く立ち上げて欲 しいというご要望をいただいています。 機能発揮には一部詳細データが必要なところがありますが、データ精整を検討いただ き、これまでの企業間のやりとりについては人で管理・確認することが多かったものから、今回の取り組みではデータを連携させ確認業務を減らす、仕事 の仕方を変える方向で製鉄所と議論を重ねています。これまでは私たちからの提案が多かったのですが、現在は私たちの取り組みを理解いただいたこと で、製造所の改善に活用する流れが出来てきました。 この「ⅰ-LinkX」を通じて、五十鈴や流通に関わるお客さまとの現場感を融合し、関わる方々すべてにメリットが得られるDX化を実現していきます。 創業以来、鋼板流通マーケットの中で、加工・販売にとどまること なく最適鋼板流通サービスを追求しています。その現場ノウハウを 活かし、株主である商社・鉄鋼メーカー・お客さまとのDXを加速 し、鋼板流通の新最適を目指しています。 鋼板流通DXで業界の 新常識づくりを 株主業革プロジェクトへの 五十鈴グループ各分野・各社の参画が加速 7

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