五十鈴グループビジョナリーレポート2023

多様な価値観の拡がりと共に社会そのものが変化している中で、 マルチステークホルダーとの協働がますます重要です。 行政やNPOその他公的機関等、様々なパートナーとの繋がりを深め ていきながら、その繋がりをコミュニティパワーにして未来社会づくり へ貢献します。 マルチステークホルダーと共に 拡げる地域貢献 Ongoing initiatives 現在日本では、教育施設の老朽化や廃校の課題を抱えており、思い出の建物や地域のシンボルなどを撤去せ ざるを得ない状況となっています。これは子供達の地元への愛着の希薄にも繋がり、地方人口減など、社会課題 にも影響を及ぼしています。 そこで五十鈴中央では、3Dデータとして残しデジタルアーカイブができるプロセスづくりを行い、地域の歴史 や思いを後世に伝えると共に、デジタルを通じて新しい体験や繋がりを提供しています。 ファブレス営業で培った協力会社との3D測定技術を生かし、地域のシンボルでもあった撤去される小学校の 大型すべり台の3D測量を行いデータ保存しました。さらに関係者が手軽に見られるようにデータを軽量化し、 QRコード経由でスマホからでも3Dデータが見られるようにしました。 また、「昔と未来を繋ぐ」をコンセプトに、このデータを用いて同校にデジタル技術を用いた課外授業を提案実 施しました。このすべり台が地域の人達の寄付で設置されたという昔の人の温かい思いを伝えると共に、ARや ホログラムの最新技術を体験してもらうことで、小学校のOBや課題授業を受けた子供達から「形を変えて思い 出が永遠に残る」と大変喜ばれました。学校側からは「民間企業の力を継続的に教育に生かしていきたい」と打 診をいただき、本年度も同校で継続して授業を行っていくことになりました。 一連の取り組みは世間からの関心も高く、全国の複数のメディアに掲載され、市内では今年度新たな小学校と もデジタルを入口とした地域教育の取り組みを行う予定です。デジタルを入口に新たな価値を提供していくこの 取り組みを、全国に拡大させていき、地域貢献、地域活性化に繋げていきたいと思っています。 五十鈴グループは「みんなの夢をみんなで自己実現する企業」を目指していま す。そのため、社員一人ひとりが持つ、解消したい「不」や実現したい「夢」を事業 創造の芽としてグループ全体で支援し育て、次々と新たな事業や起業家を生み 続ける仕組みやプロセスがあります。 初年度2022年度は、2つの事業創造ワーク ショップを立ち上げ、既に新規事業候補として認 定したプロジェクトの推進と自らのWillのもとゼ ロから事業を創造してみたいと志願した社員に よるプロジェクトの2つを展開しました。年度末の 「グループピッチコンテスト」では、推し活専用旅 行代理店「&Fanfun」がグループの新たな事業 候補として選ばれました。今年度も“五十鈴 らしさ”を活かした事業創造を意図し、様々な ワークショップがスタートしています。 新たな事業を生み続ける五十鈴グループの事業創造プロセス !"!#$%&'()*+,-./01 !" #" $" %" &" '" ()" ((" (*" (" *" +" !"#$%&'()*+),) -./01/234 5"#$%&'6789) 1:;<=;/>?@ ! " # $ % & ' ( ) * + , - . % & ' ( ) * + , !"#$%&'()** ()**+,-./012345678 ! " # $ % & ' ( & ) * !"#!$% &'() *+,% -. + , - . / 0 $/012 13,%345 A<BCDBEFG HIJK1:LMNBOPQ / 0 / 1 !"#$%&$%'()#*+# 9:;<=>=?@AB? ,-./0123456785619:;<=>?@ABCD !E"%&FGHI%J$ KLMN;OP=QRST9UVWX/Y;Z[;\]014/^_]`abZcdef 2 3 4 5 $ 6 7 8 9 2023年度 事業創造ワークショップ 地域の無形資産を3Dデータで蘇えらせ、 地域の思いを継承する 8

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