ビジョナリーレポート2022

より良い社会の実現を目指す“未来社会創造企業”となる O n g o i n g i n i t i a t i v e s 社会構造が大きく変わる中、様々な当たり前が変化してきてい ます。鉄鋼流通により磨かれた「移動(物流・流通)」のテクノ ロジーをキーに「ビジネス環境」の革新や、世の中の「食環境」「住 環境」の安心できる暮らしづくりを目指しています。 「移」「食」「住」の 安心・快適な街づくり・暮らしづくり 自動車部品メーカー様(以下ティア1)にとって、長年、パレット調達は調達担当者 の業務負荷が高く、属人化されており、調達業務プロセスの標準化や結果としての調 達コストの高止まりといった課題がありました。 五十鈴グループでは、誰でも簡単に同じ精度でパレット調達を実現できるSaaS型 ソリューションを提供し、ティア1の調達、部品物流DXを通じて、競争力強化に貢献 することでパレット拡販につなげる活動を展開しています。 そこで開発したパレット調達支援システム「iPaS」は、これまで培ってきた各ティア1 様担当者の課題に寄り添うことで生まれた現場発リアルソリューション実装システム です。7月から導入いただいたティア1様で実際のパレット調達イベントに使用して頂 き、効果検証を実施中です。 サプライヤーと顧客という関係性を超え、一緒に使い勝手よく、効果性あるシステム を作り込んでいくパートナー関係での協働開発を通じて、「その先のOEMメーカー (カーメーカー)様まで導入できれば調達サプライチェーンの一貫最適を実現するプ ラットフォームになる」という手応えある感想を述べていただきました。 今後は、より多くのティア1様に使っていただくプラットフォーム型システムに育て、 より幅広くティア1様の調達・物流DXへの貢献をサポートしていきたいと考えています。 パレット調達支援システム「iPaS」で 調達サプライチェーンの一貫最適を目指す 有機野菜は、「環境への負荷をできる限り低減した農業」として国の後押しもあり今後 ますます拡大していくことが予想されます。 しかし有機野菜の生産者側の悩みや欲求とそれを販売するスーパーの悩みや欲求が あり、五十鈴グループでは鉄鋼流通で培ってきたロジスティクス機能を提供し、ビジネス パートナーと共に、作り手・売り手、そして消費者それぞれにとって望ましい有機野菜流通 を築きあげていくことを目指しています。 新規就農者や有機転換をしたい人たちの主な課題は、有機野菜の生産技術の未熟さ、 物流機能の未整備、販路の未開拓などが挙がり、参入障壁が高い状態になっています。 パートナーである「有機のこれからを耕す会」を通じて、有機産地開拓や収量をあげる ための生産技術の提供。産地括りでの集約生産による大ロット物流化や陸・海・空を 使った効率物流のデザインは五十鈴の鉄鋼物流ノウハウの強みを発揮。またスーパー 側には、五十鈴のデリバリノウハウを活かした「収穫期カレンダー」を開発し、具体的な 産品と時期、数量を提示することで有機野菜の専任が少ないスーパーのバイヤー代行 機能の発揮を目指しています。 さらに生産者もスーパー側も安心できる仕組みを創り上げ、今後の発展として加工品 や輸出入へのサービス提供などの検討も進めていきます。 作り手・売り手・消費者にとってやさしい 有機野菜のある暮らしを目指して iPaSサービスサイト https://ipas-dx.com 7

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