ビジョナリーレポート2022

株主メタルワン様では、業態変革プロジェクト「QOLABO」を推進しています。メタルワングループのアセット の共通化を図り、ローコストオペレーション実現によるコスト競争力を強化する取り組みであり、三菱商事総合素 材グループにおける鉄鋼メーカーや商社の垣根を越えた流通最適化を図るDX構想の一環です。 QOLABOの推進にあたり、五十鈴グループに対してコイルセンター標準機能の構築に関する全面的な協力要 請をいただき、同プロジェクトに協働参画しています。その中で、五十鈴東海 安城サービスセンターと他コイルセン ターでも汎用的に活用できるモデルを開発、ワーレックスとは最適物流に繋がるサービスを検討、また弊社基幹シス テム「ATOM」「AIR」とのシステム連携など各分野での検討を重ねています。 株主からは「使う側の視点と開発者の視点の両面から意見・提案があり、 同じ方向で進めていくパートナーとして信頼している」との声をいただき、 五十鈴の現場ノウハウを活用して業界に貢献できるDX化を協働開発して います。 QOLABOの開発と並行し、五十鈴内でも次世代基幹システムATOM構 築をベル・インフォ・テックとデジタル委員会で検討を開始し、必要機能の整 理を始めています。次世代ATOMは導入段階からメタルワングループで導 入できるよう株主メタルワン様とさらなる協働を進めてまいります。 より良い社会の実現を目指す O n g o i n g i n i t i a t i v e s 株主の業革プロジェクトへの協働参画で コイルセンターDXの加速へ 創業以来、鋼板流通マーケットの中で、加工・販売にとどまる ことなく最適鋼板流通サービスを追求しています。その現場ノ ウハウを活かし、株主である商社・鉄鋼メーカー・お客さまと の DX を加速し、鋼板流通の新最適を目指しています。 鋼板流通DXで業界の新常識づくりを これまで鉄鋼流通では各社毎に効率化を進めてきましたが、流通全体に対する取り組みは限定的であり、 人で管理することによるコストアップや情報精度が低いことにより過剰な在庫が発生してしまうなど、手間や コストがかかる状態でした。 そのため、五十鈴グループでは、鉄鋼メーカー・商社・ユーザーとの協働によって鉄鋼流通全体の一貫最 適化を目指しています。企業間の連携を深めて、人の判断や管理は極力必要がない状態を実現し、情報精 度の向上とコスト削減を実現します。 「在庫を減らす」「仕事を減らす」をキーワードにお客さまとの具体的な問 題・課題を共有し、昨年度から関係部署とプロジェクトを発足し、協働推進し ながら改善に向けて進めています。 また別の部署とは、効率化に向けてデータを基にした解析・分析や意見交 換を重ね、新たな切り口をトライするなど互いの現場感を発揮し、在庫や問 い合せを減らす方向性が見えてきています。 五十鈴やそれぞれの流通のお客さま・関係先の現場感を融合させ、流通 一貫最適化を実現するデジタル化を進化させていきます。 鋼板流通全体の一貫最適化は 各テーマ・各所での協働推進から 5

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