CEO メッセージ ドステージ突入。 りから、 働きがい」の追求へ 代表取締役社長 鈴木勝 五十鈴グループが目指している「ビジョナリーカンパニー」は、 全従業員が気分よく働くことができ、かつ自身の力で成長できる企 業をイメージしています。「気分よく働く」ためには、自分の仕事に 対して常にやりがいや働きがいを感じていなければなりません。 とはいえ、やりがいや働きがいは各人の心の中から湧いてくるも のであり、いくら企業側が環境を整えたところで全員が同じ気持ち になるとは限りません。 では、どうすれば全従業員にやりがいや働きがいを感じてもらえ るのか? そのためには各人が、自分はどうなりたいのかというイ メージを具体化しなければなりません。つまり、自己実現目標(= 志)を言語化するわけです。 ここで言う「自己実現」とは、業績を上げる、出世するといった仕 事にまつわることだけとは限りません。人によっては仕事とは関係 のない方向で自己実現目標を設定することもあるでしょうし、それ はそれで尊重すべきだと考えています。それぞれの目標を言語化す るまでの過程、そして実現するまでの過程を全力でサポートするの が五十鈴グループの考える「志の教育」です。実際、管理職クラス には、週一回の勉強会で自己実現に対する考え方や言語化の方法 を学んでもらっています。 自己実現目標を言語化し、その目標に向けて全員が支援しあう。 それができてはじめて充実感や達成感が生まれ、その感情がやり がいや働きがいとなるでしょう。 社員による自己実現の言語化には、会社にとっても大きなメリッ トがあります。自己実現のために働いているという感覚は、社員の 中にある「やらされ感」を払拭し、会社の中で自分が果たすべき役 割を強く意識するようになります。そうなると、上からの指示をひ たすら待つことはせず、自ら考えて動くようになるでしょう。このよ うに自走する社員像は、創業者の「雇われ人根性になるな」という 精神にも通じています。 価値創造と継続的進化を目指す 現在はコンプライアンス意識の高まりとも相まって、社員一人ひ とりのワークライフバランスを大切にする時代となりました。社員に とってはより安楽な環境が整備されたようにも見えますが、働き方 やキャリア開発をはじめ、何から何まで会社がお膳立てしていたか つての時代より厳しい環境にあるとも言えます。 たとえ会社のサポートがあったとしても、自己実現できるかどう かは最終的に個人の責任となるからです。残業が減ったとしても、 そこで生じた自分の時間は自己実現のために投資しなければなら ないでしょう。もちろん、家庭の事情などで時間の捻出が難しい人 もいると思いますが、ほんのわずかでも自分の成長のために時間を 割いていけば、遅かれ早かれ目標は達成されるでしょう。 このように成長のスピードこそ各人で異なるとは思いますが、社 員には「今より一歩でも成長したい」という考えを持ってほしいと 願っています。その気持ちに全力で応えるのが「ビジョナリーカン パニー」であり、そうやって強い信頼関係を築けた暁には、全従業 員のポテンシャルが最大限に引き出されるでしょう。 目下、五十鈴グループは2023年度に編成した「サステナビリ ティ推進体制」のもと、世の中に対して新たな価値を生み出し、企 業として継続的に成長・進化することを目指しておりますが、その 要となるのは「人材」にほかなりません。当グループは人材を「人 財」と捉え、人の力を最大限に生かして業界や地域、未来をより良 くするよう尽力する所存です。もちろん、そのためにはステークホル ダーの皆さまのお力添えも必要です。全関係者とのwin-winの関 係を大切にしながら、未来社会創造企業としての責務を果たして いきたいと考えています。 「人財価値」を最大化し持続的な進化を 2025年度 基本方針 志の追求 キャッチフレーズ ブレイク・スルー 2024年度 基本方針 SXブランドの創造 キャッチフレーズ インパクト・チェンジ 実績 売上高:734億円 純利益額:14.9億円 ROA:2.6% ROE:6.2% 05
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