五十鈴グループの経営への全員参画活動・IOC(五十鈴組織変革)活動の様子をドキュメントします【年2回更新】

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次なる中期戦略に向けた道筋を見出す

2011年9月16日(金)~9月24日(土)まで、「2011年度上期IOC活動成果発表会」が開催され、各拠点をCEO・鈴木貴士をはじめ執行役員が発表を見学し、上期の拠点経営を検証しました。
また今回は、メタルワン本体をはじめ、メタルワン・ MOSHDグループ事業投資先の10社より計92名の方々が、各拠点の発表会を見学されました。発表会をきっかけに五十鈴のことをより知っていただきたいという我々の思いから、初めての試みとして、見学者向けに「IOC(五十鈴組織変革)活動」についての説明を行い、五十鈴経営への理解を深めていただきました。
さて今年度は09-11中期経営計画の最終年度です。次につながる新たな方向性は見えてきたのでしょうか?

2011年度上期の五十鈴の学びは?

世の中の変化を見越した自分たちのあり方を考える

今年は、東日本大震災やそれに伴う国内企業のグローバル化の加速、またアメリカ経済の低迷など、五十鈴にとっても困難な状況の中での活動となりましたが、各拠点とも進化への取り組みをとどめることなく続けてきました。
また継続的に、マーケットリサーチを基にお客さまのニーズに応えてきたことで、活動のバリエーションが充実し、成果として目に見えて現れてきた拠点も増えてきています。
しかし世の中が大きく変化している中、従来のように自分たち努力のみでの変革は難しくなってきているのも事実です。これからは、より大きな変化を見越して、お客さまの「需要創造」に向けて組織全体を進化させることの必要性を実感した半年間でした。

SS(スチールサービス)部門

グローバルを見据え、サービスセンターに向けた土台がつくられた

SS部門では、全社員が一体となって組織変革を推進していくプロセスが定着化され、サービスセンターにつながるベースが築かれつつあります。
最優秀賞に輝いた岐阜五十鈴では、実際に留学生を1ヵ月間受け入れて、DIAMOND☆チーム(スリットチーム)を中心とした自動刃組を活用しての操業指導研修を実施。拠点として目指す「グローバル化」が言葉だけでなく、実感をもって見えはじめています。
また、優秀賞の小山五十鈴でも、本格的にグローバル展開に向けて活動領域を拡大しています。今回、お客さまの海外向け試作材手配に取り組んだSUNRISEチーム(業務チーム)がイノベーション賞(※)にノミネート されました。

※中期戦略実現を牽引する、チーム変革目標の達成をなしえたチームに与えられる賞

2011年度上期順位
  • 最優秀賞:岐阜五十鈴
  • 優秀賞:小山五十鈴
  • 努力賞:富士五十鈴
下期の活動ポイントは?

今期は拠点として「グローバル」をキーとして活動を進めてきました。
その中でスリットチームでは、メタルワン海外事業投資先さまへ操業コンサルティングを展開することで、お客さまの海外戦略実現力を高める「GP(グローバル・プロデュース)サポートサービスモデル」創出に力を入れてきました。
ITCと協働し、自分たちのノウハウを体系化することから、お客さまが現地で学びを発揮できるよう、お客さまの目標や操業ノウハウ、文化・規範を掛け合わせ展開してきたことで、文化や規範が違っても同じ仲間として学びあう関係を築くことができ、操業指導モデルを構築することができました。
下期は生み出したモデルをお客さまのテーマに合わせて機能を変えて展開することで、国内外のお客さまや株主さまに貢献していきます。

SL(ソリューション)・LG(ロジスティックス)部門

次期中期戦略の可能性が明確に

SL部門では、優秀賞のベル・インフォ・テック(BIT)が2チームともイノベーション賞にノミネートされ高く評価されました。
BITでは、海外ネットワークづくりへの取り組みなど、本格的に海外にサービス展開できる可能性が見え、また日常の案件推進活動そのものも、拠点の価値づくりに結び付けた活動に展開されています。これまでの「システム管理企業」から着実にグローバルを視野に入れた「ソリューション・サービス企業」として変革しつつあります。

2011年度上期順位
  • 最優秀賞:ベル・インフォ・テック
  • 優秀賞:アイ・ティー・シー
  • 努力賞:五十鈴ビジネスサポート
下期の活動ポイントは?

お客さまの業界やニーズが多様化している中、お客さまの心に届くサービスを提供するためには、我々だけではなく、グループ内外、海外との協創ネットワークを進化・拡大させ、提供できるサービスの質・領域・範囲を拡大させることが必要でした。
ポイントは五十鈴各社のHR(ヒューマンリソース)やBR(ビジネスリソース)を活かし、組み合わせたサービス提供と想いを1つのベクトルに変える力です。我々が軸となる想いをつくり、HR・BRを活かす機会をプロデュースすることで、様々なネットワークや課題推進方法を生み出し、お客さまプロジェクト推進に貢献できました。
その結果、前中期戦略終了時点の2008年では、「システム会社」だったBITですが、現在、グループ内外やグローバルから、多種多様なプロジェクト案件を推進できる「協創パートナー企業」としての手ごたえを感じてきており、下期はその実践をしていきたいと考えております。

  • 多くのお客さまが見学に訪れた(群馬五十鈴)
  • ソリューション部門成果発表会の様子
    (五十鈴本社)
  • 留学生受入操業指導研修では、社内プロジェクト化して全社一体となり指導に取り組んだ(岐阜五十鈴)
  • 海外ネットワークづくりに向けて中国のコイルセンター、ITベンダー、開発企業の現場視察を実施(ベル・インフォ・テック)