WEBマガジン「五十鈴変革の今」五十鈴の経営やマネジメントをリアルタイムにお伝えします【年4回更新】
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2012年1月号 No.7 五十鈴の変革の背景に中期戦略マネジメント力の進化あり!?

2006年度より各拠点の3ヵ年スパンでの戦略策定~推進が始まり、今期で2サイクルを終えようとしています。同時に新中期戦略スタートの準備をする時期。五十鈴が大事にしてきた経営のあり方の一つがこの創造的、かつリアルな未来を軸にした中期戦略によるマネジメントです。今回はこの「中期戦略マネジメント」を切り口に五十鈴の進化を紐解きます。

五十鈴 次なる進化への「仮説」

グループ・各拠点がそれぞれに社会・マーケットの動向やありたい姿を踏まえた中期的なビジョンを持ち、それを現実にしていく「中期戦略マネジメント」力を高めることで、世の中に必要とされ続ける自己変革プロセスを組織に根付かせることができる

拠点の中期戦略推進プロセスはどのように進化している?

2001年より、現状発のOD(組織開発)から、3ヵ年スパン(中期)での企業価値づくりを目指した「OC(組織変革)」の概念を導入し、中期的な目指す企業像に向けて自分たちを変革させていく経営がスタートしました。2006~2008年度の前中期戦略では、事業戦略の推進だけでなく、組織づくり・人づくりなど拠点経営(企業像)そのものの進化・創造の姿を描き、拠点独自のOC(組織変革)プランも活用し、組織変革のマネジメントを推進していきました。そして、2009~2011年度の今中期に入り、ハード(設備・システム等)からソフト(サービス・機能)へ価値づくりに力点がシフトするとともに、中期戦略を担う主体が、これまでの経営層中心から、各層や各チームへと拡大していきました。



※1 IOCについては詳しくは以下をご覧ください
http://www.isz.co.jp/company/ideamanagement.html#a02

※2 IVC
http://www.isz.co.jp/company/ideamanagement.html#a03

※3 HRM
http://www.isz.co.jp/company/ideamanagement.html#a03

私が感じる中期戦略の価値

中期戦略マネジメントの2サイクル(6年間)を経験し、各拠点の経営層やミドル層それぞれの視点でどのような体験的な気づきがあったのかをご紹介いたします。

トップマネジメント層の気づき 

POINT中期戦略は拠点経営の発想を広げ、具体化するヒントの源泉

富士五十鈴
黒田社長

社長交代~目指す企業像を通じた経営の一貫性
私が富士五十鈴に着任したのは、中期戦略の2年目である2007年であったが、「どのような企業を目指すか」という中期戦略全体像を起点に、何を変え、何を変えてはならないかがイメージできたのではないかと思う。当時の求める企業像は「モデル拠点」と表現されていたが、環境変化やグループからの期待を踏まえると今までの概念でのモデル拠点では通用しないと考えた。そのようにして、1年目、2年目とイメージが深まり、最終的に目指すべき姿が「サービスセンターのモデル拠点」なのだと気づくことができた。



日々ビジョンを意識できる環境づくり
中期戦略を日常的に推進していくプロセスにおいて、社員一人ひとりが日々ビジョンを意識し、思考し続ける環境をつくることが大事だと思う。例えば富士では中期戦略や単年度目標、長期経営目標Will-Naviなどのビジョンを一目で見ることができるよう、社員に同じファイルを買い、皆が日々立ち返れるようにしてある。現状ある様々な活動は、社員による発案から生まれたものも多い。皆が色々な活動をビジョン(中期戦略全体像)とつなげて考えてくれることによって、ビジョン自体も進化し、より先の将来も具体的に描け、実現できるものなのではないかと思う。


グループ中期戦略全体像で拠点の夢・発想を広げる
そして、グループの中期戦略があることもまた重要であると感じている。2009~2011年度の今中期では「情報サービスの進化」という拠点変革テーマを掲げていたが、「どのような情報に価値があるのか」「サービスとは何か」など試行錯誤の連続だった。そのような時に、グループの中期戦略に立ち返り、拠点経営を見つめ直したことで、個別の戦略課題ではなく、企業としてのあり方・可能性を広げることができたと実感している。

リーダー層の気づき 

POINT中期での思考が組織と人の変革のスピードを上げる

安城五十鈴
豊田課長

中期的に目指す姿に向けて思考を重ねることで見えてくる
3年間という時間軸の中で、自拠点の目指す企業像の実現に向けて、変革テーマを「情報サービス業」に定め、それぞれの役割や戦略課題が落とし込んであるので、具体的な変革プロセスがイメージしやすくなったと感じています。以前の自分たちは、単年度の現状の課題をベースとした思考になりがちでしたが、「情報サービス業」とは何かを思考し、様々な試行を重ねることで、徐々にそのイメージが見えてきたと感じています。大きな変革イメージがあると、高い挑戦的な目標に挑むことが当たり前になり、組織や個人の成長度合いやスピード感を高めることができる経営ツールであると実感しています。



中期的に思考し、貢献領域を広げる社員が増えている
また、共通の企業像を皆で共有することで、目指す姿に向けて確実に近づいていることが社員全員で実感でき、達成感をより感じることができます。更に、将来基準での思考を重ね、創造し続けることで、メンバーの考え抜く力やチーム・個人の役割、貢献領域の拡大を自立的・主体的に推進できる力が高まり、社員一人ひとりのやりがいや達成感・充実感にも繋がっていると感じています。


夢を膨らませ、かつ実現していくプロセスづくり
今後は着眼大局・着手小局がポイントだと思います。あまりに長期的なビジョンを追い求めすぎると、実践する力が弱くなってしまいます。長期・短期のバランスを上手く図りながら、ビジョン実現に向けた集中力を高められる組織、人づくりで五十鈴の企業価値を目に見える形で提供していけるよう、取り組んでいきたいと思っています。

中長期的マネジメントのさらなる進化へ

来年度は、2012-2014中期戦略がスタートし、次なる中期戦略全体像を各拠点が具体化している最中です。その策定プロセスでは、さらなるマーケット・世の中の変化に予応し、より広い視点で、組織や人財のより深い協創を発揮するために、部門・エリア単位での中期戦略の策定プロセスへと拡大しています。 そしてまた、五十鈴では、2010年に長期経営目標「Will-Navi」が始動し、10年後のビジョン実現に向けた活動を推進しています。今後はより長期・中期それぞれのマネジメントの連動性・創発性を高めつつ、推進していく協創メンバーを拡大させていき、五十鈴マネジメントの領域は時間軸だけでなく空間軸もまた拡げていこうとしています。
五十鈴は進化し続ける企業として、常にその先の社会を想像しながら、お客さま・ステークホルダーの皆さまとともに未来を創っていく「未来協創」をこれからも育んでいきます。


この1月、五十鈴グループは60周年を迎えます

多くのステークホルダーの皆さまのお陰で、2012年1月、晴れて五十鈴グループは60周年を迎えることとなりました。

そこで、今回の企画にも見られた10年の中期・長期のマネジメントによる経営の進化のプロセスを、「60周年記念誌」という形でまとめて社員をはじめとする一部のステークホルダーの皆さまに配布する予定です。また、この1月に「五十鈴」の名前の由来となった「五十鈴川」のある伊勢神宮に感謝の意を表すために社長・執行役員で参拝を行う予定です。
そして6月のグループ社員総会は「60周年記念社員総会」とし、ステークホルダーの皆さまにも参加いただける機会にしていきたいと思っています。

このように、五十鈴グループが無事にこの記念すべき経営の節目を迎えられたのも皆さまのお力添えがあってこそです。今後一層のご期待に応えていくことができるよう、これからも進化し続けてまいります。

五十鈴の原点、伊勢神宮を経営陣で参拝(1月)