五十鈴の全員参画経営 五十鈴グループ社員総会ダイジェスト

年に1度、全社員が集まり開催する「五十鈴グループ社員総会」の様子をドキュメントします【年1回更新】

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2015年度テーマは「世界観を変えよう」

 新中期がスタートして初の2015年度社員総会は、前中期(2012-2014)でのサービスセンターとしての価値の検証と、いよいよ2020年ゴールの長期経営目標「Will-Navi」で目指す、グローバル・バリューセンターへと軌道を変えるためのベースとして、皆で世界観を大きく変えていくキッカケにしようと開催されました。

目標観

グローバル・バリューセンターに挑む、大いなる変革の決意を固め、「地球市民」としての考え方・行動・働き方への第一歩を踏み出す

ダイジェスト

 

 
オープニングVTR・代表挨拶

 オープニングVTRは「世界観を変える時が来た」。過去から現在まで、時代とともに意志を持ち、業態を変えながら進化してきた五十鈴グループに、今、また大きな業態転換の時が来ているということが、メッセージされました。
 今年の司会者は、約10年違いで入社をしている4名です。
 10年前、20年前から時代を超えてどのような進化をしているのか、その時代の当事者を交え、ステージ上で新たな考えを生み出していきたいということで、今回は世代を超えたチームで進行しました。

2014年度MVC(最優秀拠点)表彰

 2014年度MVC(最優秀拠点)は、上期、下期を通して最優秀賞を記録した五十鈴東海岐阜サービスセンター。
 グループNo.1の収益を上げる体制を、自動化設備を活かし、マネジメントプロセスを創意工夫し、好ましい企業文化でつくりあげたことが評価のポイントとなりました。また、昨年からはSC(サービスセンター)制が導入されたこともあり、運営の中心となったビジネスリーダー・オペレーションリーダーからは、社内外の方々への感謝が述べられました。
 拠点長の山田社長からは、岐阜SCメンバーの奮闘をたたえると共に、安城・浜松サービスセンターとの連携もあっての受賞であるとのコメントがありました。

SC(サービスセンター)バリューそしてGVC(グローバル・バリューセンター)へ
各部門・拠点のSCとしての進化

 前中期はスチールサービス部門10拠点を3つの拠点に統合し、サービス業への転換を遂げるために、各部門・各社でブランドコンセプトを明らかにし、それぞれのサービスセンター像を事業やサービスとして築きあげてきました。これらの活動が生み出してきた価値とこれからの可能性を、映像やプレゼンを通じて紹介しました。
 五十鈴関東は、コンセプト「Willシナジーサービスセンター」に基づき生まれた、ビジネススキームを中心に、五十鈴中央は、コンセプト「ビジネスラボラトリー」に基づき生まれた事業や、それを支える独自のマネジメントを中心に、五十鈴東海はコンセプト「バリュープロデュースセンター」に基づき生まれた、お客さまビジネスの拡大や流通最適化へのプロデュース、それを支えるショールーム活動についてプレゼンを行いました。
 ロジスティクス部門は、この3年間の急拡大の軌跡と目指す「ロジスティクス・バリューネットワーク構想」、ソリューション部門は、五十鈴ソリューションズとしてのトータルソリューションの可能性について発表しました。

GVCにむけて

 その後、発表した各社の代表メンバーが再び壇上に上がり、五十鈴グループとしてのグローバル・バリューセンターの可能性について話し合いました。
 グローバルというと、世界で活躍することに焦点が当たりがちですが、五十鈴が目指すグローバルとは「世界に通用するような普遍的な価値を生み出すこと」です。そのために自分たちがマーケットを創る、専門分野を極める、など、自分たち一人ひとりがGVCを創る意志を持とうという、決意を新たにすると共に、会場に対しても一緒に実現していこうと呼びかけました。

新中期戦略について

 若手の発表を受ける形で、鈴木副社長から改めて新中期戦略についてのプレゼンがありました。
 冒頭に、五十鈴が大事にしている全員参画経営に触れ、改めて「イノベーションを継続的に生み出す力が、競争力の源泉と信じており、現場主導のイノベーションをこれからも進める」  「2年というこれまでより1年短い時間軸の中で、サービス、バリューをどうやってグローバルブランド化するのか、そのものを皆で考え、実現しよう」というメッセージがされました。
 既に新中期戦略は展開されていますが、今回は特に「グローバルバリュー」を創るという視点で、戦略課題の捉え方を共有しました。

世界観を変えよう ~スマートな地球市民へ~
五十鈴の業態・業容の変化/2015年度3つのお願い

 Stage2では、1980年代から、鈴木代表が五十鈴の経営に携わって以降の「社長交代」「グローバルスタンダード経営」など、世界観が拡大した大きな節目と決断を振り返りながら、それを実現する施策とともに共有しました。
 あわせて、「業態・業容の変化」と題して、意志を持って鉄鋼問屋からコイルセンター、サービスセンター、そしてグローバル・バリューセンターと変革しながら、業容を拡大し続け、収益を拡大させてきた歩みを確認し、改めて、グローバル・バリューセンターに向けた一人ひとり世界観を変えていこう、と呼びかけました。
 それを実現する社員一人ひとりへ向けた、恒例の3つのお願いとして「高める」「深める」「極める」を実践していってほしいと呼びかけました。

グローバルを語り合おう ~グローバルでの協創・成長とは?~

 昨年に引き続き、メタルワン 戸出 巌社長にご登壇いただき、鈴木代表がインタビューする形で「グローバルでの協創・成長」についてお話しいただきました。「グローバル」は国や状況によって異なり、ビジネスチャンスはそれぞれにあることを踏まえ、地球規模で考え、足元で実践することの重要性が共有されました。あわせて、メタルワンと 五十鈴で人材交流なども図りながら、互いの良い文化を共有していこうとのメッセージがありました。そして、スマートな地球市民として、一人ひとりが自分なりの解釈をし、実践していくことへの期待をいただきました。

 
「地球市民」への決意!!

 総会のエンディングでは、会場の社員から決意表明がされました。
 「GVCを難しいことのように考えすぎていたが、自分の身近なこととしてとらえてとりくんでいきたい」「今までの成功体験を壊し、新しいことに立ちはだかる壁を、逆に力に変えて頑張りたい」など、GVC実現への決意が、各部門の約15名からなされました。株主の方々のコメントもいただき、ステークホルダーの皆さまと共にグローバル・バリューセンターを実現していくことを確認した場となりました。

総会を終え

<社員アンケート>
グローバル・バリューセンター実現に向けて、自分自身の世界観は拡大しましたか? 変革イメージがつきましたか?
(回答者:684名/回答率:97.9%)

<気づき・感想>

  • ◆今までグローバル=海外という印象が強かったので、難しく考えてしまったことが多かったが、その考え方から変えることができた。これまで難しくてやめてしまったことや、分からなかったことなども解決方法が見えてきそう。(高崎サービスセンター/一般職)
  • ◆「GVC」を難しく考えており、自分の具体的な行動を見出せていなかったが、周りに興味を持ち、視野を広げ、主体的に関わりに行くことが、世界観を広げるきっかけとなっていくと気づくことができました。(IBS/一般職)
  • ◆可能性は無限大だが、与えられたものだけでは拡がりがないので、社員一人ひとりが自ら動き、考え、自分で可能性を見出していく必要があると強く感じた。(安城サービスセンター/一般職)
  • ◆個人の世界観を拡大・変革するという考えから、個々の世界観の融合・協創が、無限の可能性を引き出せるという世界観にかわった。(BIT/管理職・リーダー)
  • ◆世界の動きが変わるのを待つのではなく、自分自身のものの見方、考え方を変えることを意識しなければいけない。(富士サービスセンター/管理職・リーダー)
  • ◆「コイルセンターからサービスセンターに変わることができた」という実績に裏打ちされたように、定義づけられていない目標に向かい、一人ひとりが考えて形作っていくというプロセスが重要だと感じた。(浜松サービスセンター/管理職・リーダー)
  • ◆今までの自分の経験知を捨てることで物事の狭い見方を変えてみようと思う。(岐阜サービスセンター/管理職・リーダー)