五十鈴グループの経営への全員参画活動・IOC(五十鈴組織変革)活動の様子をドキュメントします【年2回更新】

  • バックナンバー

3年間の継続性が揺るぎない組織力に

2012年2月17日(金)~2月24日(金)まで、「2011年度下期IOC活動成果発表会」が開催され、各拠点をCEO・鈴木貴士をはじめ執行役員が発表を見学し、下期の拠点経営を検証しました。
さて今年度で3ヵ年の中期経営計画(2009-2011)は終了となります。この3年間コイルセンターからサービスセンターへの転換に向けて一貫して取り組んできた各拠点は、どのような学びを得て、どのような力を蓄えてきたのでしょうか?

09-11中期経営計画の五十鈴の学びは?

目指すグローバル・バリューセンターがリアルに見えてきた

2009年度より始まった今中期経営計画。しかしスタート時はリーマンショックの混乱の最中。五十鈴グループにも「非常事態宣言」が出され、コスト削減など収益性の確保に奔走しながらも、将来を見据えてIOC活動に取り組んできました。
一年半が経った折り返し地点で、Will-Naviという新しい長期ビジョンが打ち出され、また厳しい中でも継続的に取り組んできた結果が、サービスセンターの新たな形となって各拠点で見出されるようになります。小山五十鈴の「VC会議」、岐阜五十鈴の「P.I.P」など、IOC活動を推進する体制も整い、活動が一気に加速していきました。
そして、中期経営計画最終年度の今年度。各拠点で「グローバル」「新最適」というキーワードをもとに、自分たちなりの方向性を描き一貫して進み続けたことで、サービスセンター、さらにはWill-Naviで掲げた目指すグローバル・バリューセンターの姿が現実味を帯びて見えてきました。依然として厳しい環境が取り巻いていますが、世の中の変化を見越して確実に強固な組織体質へと進化してきています。
来年度からは新中期経営計画がスタートし、組織体制も大きく変わります。新たな価値を生み出し続けるために、私たちはこれからも大きな挑戦をしていきます。

SS(スチールサービス)部門

サービスセンターとしての価値創造の方向性が明らかに

SS部門ではどの拠点でもサービスセンターとしての基盤が整い、独自の機能価値を見出してきました。下期、特に評価された拠点では、自分たちなりの方向性が明確化し、スピード感ある変革を組織全体で成し遂げています。
最優秀賞に輝いた小山五十鈴では、この3年間「バリューチェーン」「新最適」を追求。営業チームを起点とした各チーム間の協創により、組織的にお客さまへ価値を次々と生み出すプロセスがつくられています。進化が顕著に現れたSUNRISEチーム(業務チーム)はイノベーション賞(※)を獲得しました。
優秀賞の富士五十鈴は、「サービス開発」をキーに、QCDではない独自のサービスの形を模索。挑戦的に様々な施策に取り組み、サービスセンターへと転換してきたことが評価されました。

※中期戦略実現を牽引する、チーム変革目標の達成をなしえたチームに与えられる賞

2011年度下期順位
  • 最優秀賞:小山五十鈴
  • 優秀賞:富士五十鈴
  • 努力賞:岐阜五十鈴
下期の活動ポイントは?

拠点がバリューチェーン創出企業を目指す中、私たちはこの3年間バリューチェーン領域の拡大を進めてきました。今回はグローバル試作サービスを活かし、系列外の商社さまからの認知獲得に挑戦しました。
ポイントは認知の低い相手に対し、いかに自分たちを知ってもらい、協創関係を創り出すかということです。お客さまごとにニーズを仮説立て、機能・サービスのアレンジ方法を変えてアプローチし、さらに具体的に効果を魅せることでリアル感を提供しました。結果、「知っていただく」だけでなく「興味を持っていただく」ことができ、スピード感をもって協創関係を構築することができました。
現在、鋼板流通以外でも人財育成や業務デザイン等のニーズが見えてきています。今後は新組織体制のもと、ソリューション事業としての新たな収益基盤へつなげる活動を展開したいと思います。

小山五十鈴 業務チーム
堀川 裕史

SL(ソリューション)・LG(ロジスティックス)部門

五十鈴のSL部門の総合力を発揮する機会が増えた

SL部門では、メタルワン・サービスセンター・ホールディングス(MOSHD)など株主さまとの協働・協創を通じた、SL部門全体の総合力でグローバルに価値を発揮する機会が増えてきました。そこからの学びが次なる進化・可能性につながっています。
特に最優秀賞のベル・インフォ・テック(BIT)は、チームGVS(トータルIT・ソリューションチーム)がイノベーション賞に輝き高く評価されました。今期の活動領域を「業務全体の効率化」から「お客さまの経営プロセスの変革」に拡大させ、SL部門やSS部門との協創を通じて、株主さまやお客さまにグループ全体のノウハウを活用して価値を創出していきました。

2011年度下期順位
  • 最優秀賞:ベル・インフォ・テック
  • 優秀賞:アイ・ティー・シー
  • 努力賞:五十鈴マネジメントサービス
下期の活動ポイントは?

今期は、「お客さまの経営プロセスの変革」に向けた自分たちの活動領域を広げ、お客さまや株主さまへ全体効率化支援や統合システム構築プロジェクト支援を行ってきました。
下期のポイントは、社内外との協創プロセスを深めることです。特にBIT単体ではなく、「SL's」という組織力をもってお客さまに価値を提供することをねらってきました。BITのこれまで培ったコンサルティングノウハウを各SL部門に展開~共有化を図るなど、内部の体制を築いていきました。結果としてそれぞれの持つ専門性や強みを活かし、総合的なコンサルティング組織としてソリューションサービスを提供できるようになってきています。こうした様々なプロジェクト推進の実績が評価され、継続受注をいただくようになりました。
来期は、継続的に価値を提供できるプロセスづくりや、サービスメニューの充実に向けた取り組みを強化し、グローバルに通用するBITブランドの創造を目指します。

ベル・インフォ・テック
トータルIT・ソリューションチーム  齋藤 龍一

  • 小山五十鈴成果発表会の様子
  • 富士五十鈴成果発表会の様子
  • IOC活動のスピード感を高める小山五十鈴のVC会議
  • ソリューション部門の協創プロジェクト