参画型の誌面づくりで組織風土を醸成する「社内報[in]」の制作ドキュメントです【年4回更新】
五十鈴では今、プロジェクトや委員会が次々と発足し、五十鈴の長期経営目標「Will-Navi」の実現に向けて、一人ひとりが五十鈴の未来の姿を思考する機会・場が増えてきています。
そうした中、7月に行われた編集会議では、次のような現場の問題意識が交わされました。「将来を思考する機会があってもその場限りになってしまい、日常に戻ると足元の仕事に追われてしまうんだよな」「Will-Naviを理解することはできても、自分たちで実現するという意識は弱いよね」。
Will-Naviが発表されて2年目を迎えた今、一層スピード感を高めて、具現化を推進していきたいところですが、現状の業務に左右されることなく、自分たちの意志を強くもって進み続けるためには一体どうしたら良いのか、編集員一同は頭を抱えていました。
今回の表紙のテーマは「協創運動会」。協創プロセスが進化している各プロジェクトや委員会メンバーが運動会の種目を表現。外部のお客さまも巻き込んでいます!
話し合いの中で出てきたのは、日常の仕事スタイルやコミュニケーションの内容が「未来志向になっていないのではないか」ということ。受身の姿勢ではなく、一人ひとりが主体的に未来の実現に向けて楽しく考えたり、行動できるような職場をつくれば、日常的に皆の参画スピードが高まるはずではないかと考えました。
そこで今回の特集では、未来を描き、そして未来を実現するプロセスをつくるための「実験」に挑戦することに。
今回の編集会議には、Will-Navi実現を目指す組織横断プロジェクト「DS(ドリーム・サティスファクション)委員会」メンバーも参加。Will-Navi実現への思いの共有や活動紹介を通じて、企画のヒントにつながりました
もっと皆が日常的に「夢」の実現に向けて行動する職場をつくりたい!
まず、主体的に「実現したい」と思える将来の姿を自分たちなりに楽しく鮮明に描いた上で、徐々に現状の職場を変えるポイントを見つけることが必要なのではないかと考えました。
そこで「第1実験」として、今年度発表された自拠点のミッションに基づきながら、皆の思いがあふれるように、楽しく将来の姿を描くミーティングを各拠点で実施しました。
テーマとしたのは「5年後の働くフィールド」。言葉にするだけでなく、絵や図、指標で表しながら、より具体的に自拠点の未来像を思い浮かべました。さらにそれを実現する職場の状態を具体化し、段階を追って今の自分たちの職場プロセス変革ポイントを見出していきました。
青梅五十鈴では、職場風土づくりを担うプロジェクトの若手メンバーが集結。「卓越性や専門性のみならず青梅としてのカラーを活かしながら、お客さまに価値を発揮するために、もっと自分たちが日々周囲の思い・考えを拾い、そこから膨らませて価値創造につなげられる職場にしたい。そのためには毎日一人ひとりが意志や考えを発信していこう!」と、将来に向けて取り組むポイントを話し合いながら明らかにしていきました。
<第1実験>各拠点で、グローバルや鋼板流通を超えた他分野など、思い思いの5年後のフィールドイメージが絵や指標で表されています。
「第1実験」により見出された現状の職場風土変革ポイントをもとに、早速職場づくりに挑戦。大切なのは現状の問題解決ではなく、「未来」を見据えた活動となっていること。たとえ些細なことであっても、皆が日常的に未来に向けて継続できる活動を実践してもらいました。
「一人ひとりが自己の強みを発揮し生き生きと働きながら、外部に自分たちの強みを見せることで、戦略的に新たな価値・マーケットを創造し続ける」ことを5年後の働くフィールドとして掲げた浜松五十鈴では、まず「自由な発想を持って皆が未来志向で語れる職場づくり」に挑戦しました。
活動アイデアとして生まれたのが「未来語り場」。朝礼や終礼でビジョンに基づく気づき・学びを共有したり、未来志向で行動できている人たちへのフィードバックを行うことにしました。最初はなかなかうまく話せなかったり、フィードバックをする数も少なかったのですが、それが却って自分たちの思考が未来に向いていないことに気づかされ、徐々に皆の周囲への関心が広がったり、未来志向での会話も増えたりするようになりました。
<第2実験>終礼で未来を語るメンバーの様子。慣れない取り組みに戸惑いつつも、少しずつ発信が増えるように。
Will-Naviで掲げている10年後というと、非常に遠い未来のような気がして、実現イメージが見えづらく、足元に関心が寄ってしまうのも仕方がないことかもしれません。しかし、第1実験、第2実験のようにステップをきちんと踏んで思考・行動すれば必ず道は見えてくるはずです。そして、それをサイクルとして継続していくことで、一人ひとりが自然と未来を実現する風土がつくられていくのではないでしょうか。
まだまだ夢への挑戦は始まったばかり。これからも皆で試行錯誤しながら、取り組んでいきます。
<まとめ>実験してみて分かった「夢を実現する風土」をつくるプロセスはコレ。継続して挑戦してみることの大切さを学びました。
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